アジア大会の南北合同チーム、調和のカギは年上敬う「韓国文化」
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【8月21日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian Games、Asiad)のボート競技に臨む韓国と北朝鮮の南北合同チームの指揮官は20日、練習期間がわずか数週間に限られていた中で、若いときから年上を敬うことを教える韓国文化が、両国の関係をスムーズにするのに役立っているという認識を示した。
インドネシアの首都ジャカルタで行われた開会式で、一緒に入場行進した南北合同チームは、両国の関係が融和ムードに包まれる中、今大会ではカヌー、ボート、バスケットボール女子の3競技に臨むことになっている。ボートの代表チームを率いる監督は、AFPの取材に対し、「チームでは、若い選手が年上の選手によく従っているので、練習はスムーズに進んでいる」と明かした。
「韓国文化では先輩後輩の関係が重要視される。北朝鮮のコーチは、私よりも年上でありながら非常に理解があり、とても助けられている」
北朝鮮と韓国は、今年開催された平昌冬季五輪のアイスホッケー女子で合同チームを発足させ、そこから一気に融和ムードに突き進んでおり、今回の合同チームはそれに続くものとなっている。
こうして士気が高まっている合同チームだが、20日に行われた男子の軽量級エイトの予選では、うだるような暑さの中で4チーム中3位に終わった。19日の軽量級かじなしフォア予選でも4位という結果だったが、決勝進出を果たすチャンスはまだ残されている。
一方、女子は軽量級ダブルスカルですでに24日の決勝に駒を進めており、監督は「ボートは調和を象徴する最高のスポーツだ」と述べた。(c)AFP