【8月21日 AFP】セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」の中心人物でイタリア人女優のアーシア・アルジェント(Asia Argento)さんが5年前に当時17歳の少年に性的虐待を加えたとされる疑惑について、米ロサンゼルスの捜査当局は20日、現時点ではアルジェントさんは捜査対象になっていないと明らかにした。

 アルジェントさんをめぐっては米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が19日、2013年にカリフォルニア州ロサンゼルスのホテルで当時17歳だった米俳優ジミー・ベネット(Jimmy Bennett)さん(22)を性的に虐待し、口止め料として38万ドル(約4200万円)を支払ったと報道。

 アルジェントさんは米ハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告からレイプを受けたと告白し、MeToo運動の中心人物となった。

 報道を受け、ワインスタイン被告の弁護士はアルジェントさんを偽善者と非難し、疑惑は被告に対するアルジェントさんの主張を揺るがすものだと指摘した。

 カリフォルニアの州法では性的同意年齢は18歳と定められており、17歳は未成年となるが、ロサンゼルス郡保安官事務所のキンバリー・アレクサンダー(Kimberly Alexander)報道官はAFPに捜査は始まっていないと明言した。

 アレクサンダー報道官は「聞き取りや情報収集程度」の事情聴取が行われると述べたが、保安官事務所がベネットさんに接触したかどうかについては分からないとしている。(c)AFP