【8月20日 AFP】コンゴ民主共和国の東部で流行しているエボラ出血熱について、保健省は18日、今月初め以降の死者が49人に上ったことを明らかにした。さらに2100人余りがウイルスに接触した恐れがあるという。世界保健機関(WHO)は今後も感染者が増えると予想している。

 コンゴは先月に北西部でのエボラ出血熱が終息したと宣言したが、今月1日、東部の北キブ(North Kivu)州ベニ(Beni)地域での再発を発表していた。

 保健省の最新の発表によると、同州では1日以降に90人の感染が報告され、うち49人が死亡。実地調査チームはさらにウイルスと接触した患者2157人を確認した。

 WHOの報道官は17日の記者会見で「感染者はさらに増えるとみている」と述べている。

 コンゴでのエボラ出血熱の流行は、エボラウイルスが初めて確認された1976年以降で10度目。病名は同国北部を流れる川の名前に由来する。エボラ出血熱の流行は、紛争や難民問題、政情不安を抱えるコンゴの困難に拍車を掛ける形となっている。(c)AFP