中国、米国防総省報告を批判 「完全に事実を無視」
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【8月19日 AFP】中国の爆撃機が太平洋で米国とその同盟国の標的への攻撃を想定した訓練を行っているとみられるとした米国防総省の年次報告書に関し、中国政府は18日、報告は「無責任」なものだと批判し、「完全に事実を無視している」と切り捨てた。
米国防総省は16日、議会に提出した年次報告書で、中国は拡大の続く同国の軍事・経済・外交上の影響力を駆使し、急速に地域における支配力を確立しようとしていると指摘。また、中国の爆撃機が同国から遠く離れた標的を攻撃する能力を高めているとした。
中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道局長は18日、米国防総省の報告書は「差し出がましく無責任」であると述べ、「完全に事実を無視している」と指摘。また、中国の軍事力の拡大は防衛的な性質のものであり、中国の領域を守ることを意図していると述べた。
陸氏は、米国は「時代遅れとなった冷戦期のゼロサムの思考」を捨て、「このように無責任な報告書を毎年発表することをやめるよう促す」と述べた。(c)AFP