プーチン氏がオーストリア外相の結婚式出席へ 物議醸す
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【8月18日 AFP】オーストリアで18日に行われるカリン・クナイスル(Karin Kneissl)外相(53)の結婚式に、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が出席することの是非をめぐり、騒動が起きている。
極右の自由党(FPOe)から外相に指名されたクナイスル氏は、南東部のグラーツ(Graz)近郊のワイン産地の村で、実業家のウォルフガング・メイリンガー(Wolfgang Meilinger)氏と結婚式を挙げることになっている。
プーチン氏は、18日夜に独ベルリンで行われるアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相との会談前に、クナイスル氏の結婚式に出席すると認めている。
プーチン氏の結婚式出席についてオーストリア外務省は当初「私事」としていたが、後に「実務訪問」に格上げした。同省は、プーチン氏の出席は「オーストリアの外交政策上の立場に変化をもたらすものではない」と強調している。
プーチン氏を結婚式に招待したことについて、中道右派の与党・国民党(OeVP)からも非難の声が上がっている。同党のオトマール・カラス(Othmar Karas)欧州議会議員は、「こうした私的な行事を政治的なものとし、このように悪用される危険にさらす論理も目的も理解できない」と批判した。
ロシアは欧州連合(EU)に加盟する複数の国のポピュリスト政党と近い関係を維持していることなどから、EUの弱体化と分断を図っていると非難されている。(c)AFP