【遣唐使から21世紀まで、旅する漢籍(上)】漢籍4175冊、東京から大陸へ 細川家が寄贈
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【8月18日 東方新報】1847年に複写された宋時代の『尚書正義』は今、中国国家図書館(National Library of China)に収蔵されている。同書は今年、ほか他の漢文書籍とともに海を越えて日本から運ばれてきた。
東京・文京区の永青文庫(Eisei Bunko Museum)理事長の細川護熙(Morihiro Hosokawa)元首相は今年6月、細川家が代々収蔵してきた貴重な漢文書籍4175冊を中国国家図書館に寄贈した。
中国外交部の陸慷(Lu Kang)報道官は定例記者会見の場で、「細川護熙氏は長年、日中友好事業に尽力してきた。細川氏が貴重な漢文書籍を寄贈してくれたことは大変喜ばしく、日中両国に共通する文化の絆の象徴でもある」と述べた。
戦国武将・細川忠興の末裔(まつえい)でもある細川元首相は、幼いころから漢文に親しみ、陶芸、絵画、書道にも造詣が深い。
細川家は代々、中国文化や芸術に深い関心を持ち、漢文も学んできた。その収蔵品は質・量ともに特筆すべきものがある。
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