【8月17日 AFP】観光地として人気のインド南部ケララ(Kerala)州を襲ったモンスーンの豪雨による大規模な洪水で、ピナライ・ビジャヤン(Pinarayi Vijayan)州首相は17日、州内の死者数が164人になったと発表するとともに、近くまた大雨が降る可能性があるとして住民に警戒を呼び掛けた。

 ケララ州政府の広報官はAFPの取材に、「州首相が164人の死亡を確認した。この36時間だけで約100人が死亡した」と述べた。

 一方、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、ビジャヤン氏と現地の状況について協議し、ケララ州に軍と救助隊員の増派を決めたと説明。17日夜にも現地入りするとツイッター(Twitter)に投稿した。

 ケララ州は、ヤシの木が立ち並ぶビーチリゾートで知られる。モンスーンで被害を受けるのは例年のことだが、今年は過去100年近くで最悪の被害が出ており、15万人以上が自宅から避難して州内1300か所の避難所に身を寄せている。(c)AFP