米ニューヨーク大、医学部全員の授業料を免除へ
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【8月17日 AFP】米ニューヨーク大学(New York University)は16日、医学部の現役学生と、将来入学する学生全員の授業料を免除すると発表した。医学生が抱える高額な負債問題に対処するとともに、志願者増を促すためとしている。
経済的支援の必要性や成績は問わず、全学生の年間授業料5万5018ドル(約610万円)を無料とする。資金は同大の「理事や卒業生、友人ら」の寄付によって賄われる。年平均2万7000ドル(約300万円)かかる生活費や管理費などは対象外。
ニューヨーク大の声明によると、高額の負債を抱えているために、小児科や産婦人科のように報酬が比較的低い診療科目の医師となることを目指さない卒業生がいるいう。
米国医科大学協会(AAMC)によると、米国の医科大学卒業生の負債の中央値は20万2000ドル(約2240万円)。ニューヨーク大のような私立大学では、卒業生の21%が30万ドル(約3320万円)以上の負債を抱えている。
ニューヨーク大学ランゴーン医療センター(Langone Health)のケネス・ランゴーン(Kenneth Langone)評議員会会長は、「医学部をより幅広い志願者が入学できるものとすることで、われわれが全米の医学教育の変化を促す触媒となることを願い、期待している」と述べた。
ニューヨーク大によると、米国の医大上位10校の中でこうした取り組みを行っているのは、同大だけだという。(c)AFP