トランプ氏肝煎りの軍事パレード、来年以降に延期 費用試算約100億円
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【8月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の指示によって今年11月10日に首都ワシントンで開催予定だった軍事パレードが、来年以降に延期されることになった。米国防当局が16日、明らかにした。
この軍事パレードは昨年の訪仏時に革命記念日(Bastille Day)恒例の軍事パレードに感銘を受けたトランプ氏が実施を指示していたもの。11月の復員軍人の日(Veterans Day)に合わせた週末に開催され、米軍による大規模な航空ショーも行われる見込みだった。延期はトランプ氏にとって一つのつまずきになるとみられる。
トランプ氏がパレードの実施を望んでいるとホワイトハウス(White House)が今年2月に発表した際、行政管理予算局(OMB)局長はその費用について1000万~3000万ドル(約11億~33億円)との見方を示していた。しかし、ある米政府当局者は16日、パレード延期の発表に先立ち、現時点での費用の試算が9200万ドル(約100億円)に上っているとAFPに明らかにしていた。
米メディアは当初から、トランプ氏が費用に懸念を示して中止した米韓合同軍事演習とパレードを比較し、中止された演習の費用は約1400万ドル(約16億円)で軍事パレードに比べれば大幅に少ないと指摘していた。
パレードの開催を多くの国民は支持していたが、経費の無駄使いであり独裁政権が実施する行事と似たようなものだと批判する声も上がっていた。(c)AFP