【8月15日 東方新報】経済誌「フォーブス(Forbes)」中国版はこのほど、2018年版『30歳以下の精鋭30人』リストを発表し、600人の若者が選ばれた。エネルギー・環境保護分野のリストに名を連ねた重慶(Chongqing)の青年、楊剣南(Yang Jiannan)氏(24)は、同分野中で最年少だ。

■デスクには釣り道具も、だが「週に7、8都市飛び回る」

 今年のフォーブス中国版が選んだ600人の優秀な人材は、娯楽、金融、教育、科学などの20分野の精鋭だ。こうした人材の働きによって、社会の就業機会が増加し、経済の発展が促進されるだけでなく、中国の生活が変革し、世界における中国の影響力が高まっている。

 楊氏は、重慶大学(Chongqing University)経営学部応用経済学専攻に在学中の大学院生だ。自身を「空を飛ぶ人」と称し、1週間に7〜8都市を飛び回り、忙しい毎日を過ごしている。

 黒いTシャツに、黒縁の眼鏡をかけカジュアルな格好。デスクの上には釣り道具も。「午後はまた仕事なので、昼に1時間ほど時間を作って釣りに行く」という。どう見ても学生にしか見えないが、60人の組織、の最高経営責任者(CEO)なのだ。

■「伏特猫(訳:ボルト猫)」は「三つの省」

 楊氏は16年、電力消費を最適化するプラットフォームの「伏特猫(ボルト猫、Voltmao)」を始動させた。

「ボルト猫」とは何か? 一言で言うなら「三つの省」だ、という。「省心(訳:心配を省く」「省工(手間を省く)」「省電(電気を省く)」