ナチス収容所跡で尻出す、イスラエル少年に罰金 ポーランド
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【8月14日 AFP】ポーランドの警察当局は13日、同国東部ルブリン(Lublin)郊外にあるナチス・ドイツ(Nazi)のマイダネク(Majdanek)強制収容所跡でイスラエル人の少年(17)が尻を出し、一時拘束されたと明らかにした。少年は罰金を払い、現在は帰国しているという。
地元警察の報道官によると、少年がマイダネク収容所跡を知人のイスラエル人らと訪れ、「収容所の建物に背を向けてズボンを下ろした」様子が監視カメラに映っていたという。
警察は少年に対し、罰金か服役が科される遺跡などを冒涜(ぼうとく)した罪に問われることになると通告。少年は犯行を認めて処罰を受け入れる意思を示し、帰国前に所持金1000ズロチ(約2万9000円)を罰金として納めたという。
強制収容所跡にある博物館の管理者はAFPに対し、少年の行為は「下品」で「極めて不快」であり、「強く非難する」と述べた。
マイダネク強制収容所は1941年にナチス・ドイツにより設置され、1944年まで運営された。歴史家らによると同収容所で10万人以上のユダヤ人を含む約25万人が命を落とした。
今年3月にはアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所跡に設置された記念碑に立ち小便をしたイスラエル人の若者が逮捕され、1200ユーロ(約15万円)の罰金が科されている。(c)AFP