【8月14日 AFP】(更新、写真追加)韓国の次期大統領候補と目されていた有力政治家で、元秘書の女性に数回にわたって性的暴行を加えた罪などで起訴されていた安熙正(アン・ヒジョン、Ahn Hee-jung)被告(53)に対し、ソウル西部地方法院は14日、無罪を言い渡した。

 安被告はスキャンダル発覚以前、2022年に任期を迎える文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領の有力後任候補と目されていた。

 裁判所前で安被告は「申し訳なく、大変恥ずかしく思っている」「大勢の人々を失望させてしまった。一からやり直す努力をしていく」と語った。

 安被告は忠清南道(South Chungcheong Province)の前知事で、今回の裁判は韓国内で高まりをみせている「#MeToo」運動の中で最も高い注目を集めていた。

 今年3月、安被告の元秘書であるキム・ジウン(Kim Ji-eun)氏がテレビのインタビューで採用後に4度にわたって被告からレイプを受けたと告発し、検察当局が捜査を開始した。

 安被告はその後、知事職を辞任し謝罪したものの、性行為は合意によるものと主張していた。(c)AFP