【8月13日 AFP】長年不明となっていた英国の詩人ウィリアム・ブレイク(William Blake)の正確な墓の位置がファンの尽力により判明し、新たな墓碑がクラウドファンディングで集められた資金によって設置された。

 ブレイクは1827年に死去後、ロンドンの共同墓地バンヒルフィールズ(Bunhill Fields)に埋葬されたものの、墓地の一部が後に公園になったことなどから正確な埋葬場所が分からなくなったという。

 ブレイクの熱狂的ファン2人がそのことに失望し、埋葬場所を突き止めようと決心。2年におよぶ調査の末、ついに位置を特定した。

 その後、新しい墓碑を設置するためブレイクのファンらが運営する団体「ブレイク・ソサエティー(Blake Society)」がクラウドファンディングによる資金集めを開始。世界中で募金イベントが開催され、3万ポンド(約420万円)の寄付金が集まったという。

  12日に公開された墓碑には「ウィリアム・ブレイクここに眠る、1757~1827、詩人・芸術家・預言者」との文言とともに、ブレイクの詩の2行が刻まれている。

 ブレイク・ソサエティーの理事を務めるニック・ダンカン(Nick Duncan)氏は声明を発表し、世界中のブレイクのファンたちがとうとう「巡礼」場所を手に入れたと喜びをあらわにした。(c)AFP