売春婦に対する暴行容疑の元ツール王者、保釈後に精神科へ緊急搬送
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【8月12日 AFP】売春婦に暴行をはたらいたとして警察に勾留されていた、自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)元王者のヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich)容疑者が、精神科へ緊急搬送されたことが、11日に明らかになった。
44歳のウルリッヒ容疑者は10日、ドイツ・フランクフルトの5つ星ホテルに呼んだ売春婦と「ホテルの部屋で口論になった後、女性に手を上げた」疑いで逮捕された。その後、殺人未遂の疑いがかかったまま保釈されたが、解放されてすぐにパニック発作を起こしたと、同国のDPA通信が報じた。
地元警察は11日、「ヤン・ウルリッヒは10日夜に精神科へ入院し、専門家による診断を受けている」と話し、「本人の精神状態、肉体の状態を考慮して、やむを得ず」救急車で搬送することになったと明かしている。
ウルリッヒ容疑者はわずか1週間前にも、スペインのマジョルカ(Mallorca)島で近くに住むドイツ人俳優の家に侵入し、相手を脅して24時間身柄を拘束されていた。
日刊紙ビルト(Bild)によると、この事件の後、かつてのライバルで後に友人になったランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、ウルリッヒ容疑者へのサポートを申し出ていたという。
ウルリッヒ容疑者の弁護士によると、アームストロング氏から「すぐに担当医と飛行機に乗り込み、欧州へ向かう用意がある」との電話があった。こちらも名声が地に落ちたアームストロング氏は「自転車界が団結しなければならない。しかし最も大切なのは、SOSを出すことをまずはヤンが自らに許してやることだ」と話したという。(c)AFP