タリバン、アフガン都市に大規模攻勢 軍が応戦、米軍も支援
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【8月11日 AFP】アフガニスタン南東部で9日、旧支配勢力タリバン(Taliban)がガズニ(Ghazni)市の占拠を狙った大規模な攻勢を仕掛けた。同国軍は、米軍のヘリや無人攻撃機の援護を受けて応戦。翌10日には市内に残るタリバン戦闘員の掃討作戦を開始した。
タリバンは和平交渉を迫られる一方、都市部の占拠を狙った攻撃を続けている。ガズニは首都カブールから車で2時間ほどの距離にある都市で、過去数か月にわたり周辺に集まるタリバン戦闘員の脅威にさらされてきた。住民らは今回の襲撃について、手の込んだ攻撃が前例のない規模で行われたと述べている。
アフガン駐留米軍報道官によると、タリバンは9日夜、市内各地の複数の場所で攻撃を開始した。戦闘は数時間続いた後、10日午前までに「停止した」という。しかし、市内では散発的な衝突が続き、午後になっても時折銃声が響いている。散開したタリバン戦闘員が通りにとどまる中、当局は住民に家から出ないよう呼び掛けた。
アフガニスタン国防省のモハマド・ラドマネシ(Mohammad Radmanesh)報道官は、「タリバンが市民の家に陣取っている」ため、同国の特殊部隊と陸軍部隊が掃討作戦を実施していると説明。その上で、治安部隊は市を掌握していると述べた。
現地の病院関係者によると、兵士14人と住民2人が死亡。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領の報道官は、戦闘によりタリバン側に多数の死傷者が出たと述べている。(c)AFP/Zakeria Hashimi