インド南部、鉄砲水で27人死亡 米大使館が観光自粛を勧告
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【8月10日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州で発生した鉄砲水で、少なくとも27人が死亡した。現地当局が10日、明らかにした。被害発生を受け、米大使館は観光地として知られる同地に近づかぬよう米市民に勧告した
海沿いに位置し、ヤシの木が立ち並ぶビーチと茶畑で有名なケララ州は毎年モンスーンに見舞われるが、今季の雨はとりわけ激しいものとなっている。
ケララ州では2日間の雨により州内24の貯水池で放流を行わなければならない事態となり、現在軍が救助活動に当たっている。
また260の避難所が設置され、2万人あまりが避難。さらに外国人24人を含む観光客57人が避暑地のムンナル(Munnar)に取り残されているという。
モンスーンによる洪水により、これまでにインド全土で700人以上が死亡。昨年はモンスーンの洪水によって1200人が犠牲となっている。
米大使館は9日、被害の甚大さから米市民に対して被災地域に近付かないよう勧告し、最新の天気情報を注視するよう呼び掛けている。(c)AFP