【8月13日 AFP】パンパシフィック水泳選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2018)は12日、東京で競泳各種目の決勝が行われ、米国勢はこの日の実施10種目のうち7種目で金メダルを獲得し、圧倒的な強さでライバルたちを粉砕して大会を締めくくった。

 女子1500メートル自由形に登場した世界記録保持者のケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)は、2020年の東京五輪から新たに五輪で採用されるこの種目で他選手をまったく寄せ付けず、400メートルと800メートルに続く今大会3個目の金メダルを獲得した。

 レデッキーが15分38秒97でフィニッシュした時点で、残りの選手のうち3人はまだ最後のターンを行ってもいなかった。東京五輪では自身の負担が増えるが、レデッキーとしては種目の追加は歓迎と言える。

 女子200メートル背泳ぎでは、キャスリーン・ベイカー(Kathleen Baker、米国)が2分6秒14でテイラー・ラック(Taylor Ruck、カナダ)との争いを制して金メダルを獲得した。

 男子800メートル自由形ではゼーン・グロース(Zane Grothe)がジョーダン・ウィリモフスキ(Jordan Wilimovsky)との米国対決を7分43秒74で制し、男子200メートル背泳ぎではライアン・マーフィー(Ryan Murphy)が1分53秒57で100との2冠を達成。この時点では、米国がこの日行われた4種目すべてで金メダルを獲得していた。

 続く女子50メートル自由形では、前回女王のオーストラリアのケイト・キャンベル(Cate Campbell)がその流れに待ったをかけ、大会記録の23秒81で優勝して100メートルとの2冠を達成した。

 それでも男子50メートル自由形ではそれまでと同じ展開に戻り、米国の伏兵マイケル・アンドリュー(Michael Andrew)が世界王者ケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel、米国)を破って金メダル。女子200メートル平泳ぎでは、ミカ・サムラル(Micah Sumrall)が2分21秒88で優勝し、米国がこの日の7種目中6個目の金メダルを獲得した。

 女子4×100メートルメドレーリレーは、アンカーのキャンベルがシモーネ・マヌエル(Simone Manuel)との争いを制し、オーストラリアが3分52秒74で米国に一矢報いたが、男子メドレーリレーではネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)が中村克(Katsumi Nakamura)を100分の5秒差でかわし、米国がこの日7個目の金メダルを獲得してメダルラッシュを締めくくった。

 米国は結局、大会を通じて18個の金メダルを獲得。オーストラリアもエースのキャンベルがリオデジャネイロ五輪の悪夢を振り払う金5個を獲得したが、国としては米国に10個の差をつけられた。開催国の日本は金メダル6個を獲得した。(c)AFP