【8月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の男子シングルス王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が8日、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)を四大大会(グランドスラム)レベルのシーズン最終戦にするという国際テニス連盟(ITF)の改革案を支持した。

 現行のデビスカップでは、16か国で構成されるワールドグループが最上位で、シーズン中の4週をかけて試合が組まれる。残りの国は地域別に3つのグループに分けられる。

 デビスカップを18か国が出場する「テニスW杯(World Cup of Tennis Finals)」に変更するというITFの改革案は、過密日程を理由にトップレベルの選手が出場を辞退する問題を回避するためのものだが、賛否が分かれている。

 2010年にセルビア代表としてデビスカップ優勝を経験しているジョコビッチは、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)でピーター・ポランスキー(Peter Polansky、カナダ)を6-3、6-4で下して3回戦進出を決めた試合後、「フォーマットを変更する必要があると考えている。改革案を全面的に支持している」「1年プレーしてその翌年は出場しないという選手が多かったが、これまでのスケジューリングが悪かったせいだ」とITFの方針を支持した。

 ITFは賞金の増額、そしてトップ選手の参加を促す改革案はテニス界の利益になると主張している。またITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長は、改革案は開催地の基準をグランドスラムのレベルに引き上げると話しており、2019年11月に行われる改革後1回目のデビスカップの開催地は、スペイン・マドリードとフランス・リール(Lille)が最有力だとしている。

 改革案は今月下旬に米フロリダ州のオーランド(Orlando)で開催されるITFの総会で承認を得なければならない。(c)AFP