中国の彭帥に出場停止処分、ダブルス相方に棄権を強要
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【8月9日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は8日、テニスの女子ダブルス元世界ランキング1位の彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ、中国)に対し、不正を試みたとして6か月の出場停止と1万ドル(約111万円)の罰金処分を科したと発表した。
彭帥は2017年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で、登録締め切り後にダブルスのパートナーを変更するため、相方に棄権を強要しようとしたことが規則に抵触。TIUによれば、「彭帥は2017年のウィンブルドン選手権の女子ダブルスで、金銭的な見返りをちらつかせて本戦のパートナーに棄権を強要した。提案は拒絶され、彭帥は結局大会に出場しなかったが、この行為はテニス反腐敗プログラム(TACP)への違反に当たる」という。
処分はどちらも執行猶予が付いており、出場停止期間については3か月が執行猶予のため、別の違反を犯さなければ2018年の11月8日から大会に出場できる。罰金は5000ドル(約56万円)が執行猶予となった。またTIUは、この件に関わっていた彭帥の元コーチにも3か月の資格停止処分を科している。
現在の彭帥はダブルスが20位、シングルスが80位となっているが、2014年2月にはダブルスで1位、2011年8月にはシングルスで自己最高の14位まで浮上したこともある。シングルスではツアー2勝を挙げ、ダブルスでも謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ、台湾)とのペアで2013年のウィンブルドン、2014年の全仏オープンテニス(French Open 2014)と四大大会(グランドスラム)2勝を挙げている。
彭帥はシングルスで1回戦、ダブルスは詹詠然(Latisha Chan、チャン・ユンジャン、台湾)とのペアで2回戦敗退に終わった先月のウィンブルドン以降、公式戦には出場していない。(c)AFP