米、ロシアに新たな制裁 英神経剤事件を非難
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【8月9日 AFP】米国務省は8日、英国で今年3月に起きたロシア人元二重スパイ暗殺未遂事件でロシアが「致死性」の神経剤を使用したとして、同国に新たな制裁を科すと発表した。
ロシア人元二重スパイのセルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏とその娘のユリア・スクリパリ(Yulia Skripal)さんは今年3月、英イングランドのソールズベリー(Salisbury)で、ソビエト連邦が冷戦(Cold War)時代に開発した軍用級神経剤「ノビチョク(Novichok)」にさらされ、意識不明の状態で発見された。
制裁について、米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は声明で、「英国市民のセルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリア・スクリパリさん暗殺未遂における神経剤『ノビチョク』の使用」に対するものだと説明。ロシアが「国際法に反し、化学あるいは生物兵器を使用した」と言明した。
制裁は15日の米議会通知期間を経た後に発動されるというが、その詳細は明らかになっていない。(c)AFP