米、ロシアにジョージア親ロ派地域からの撤退を要求 紛争から10年
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【8月8日 AFP】2008年にロシアがジョージア(グルジア)へ侵攻した「グルジア紛争」から10年目となる7日、米政府はジョージアの分離独立派を支援しているロシアに対し、ジョージアの親ロ派地域であるアブハジア(Abkhazia)と南オセチア(South Ossetia)から撤退するよう要求した。
米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は「ロシアが占領しているジョージア領のアブハジアと南オセチアに関するわが国の立場は今日も揺らいでいない。両地域はジョージアの一部だ」「それらはロシアの一部ではなく、米国は引き続きジョージアの主権を支持し、また(2008年の停戦時に)国際的に承認された国境内の領土保全を支持する」と強調した。
この数時間前にはジョージアのギオルギ・マルグベラシビリ(Giorgi Margvelashvili)大統領が、自国領土でロシアは「占領」を続けていると非難した。
2008年8月、ジョージア軍が南オセチアで軍事作戦を開始すると、南オセチアを支援するために介入したロシア軍がジョージア領内に侵入。地域の緊張は紛争状態と化した。ロシア軍は5日間の戦闘でジョージア軍を敗走させ、フランスの仲介で停戦。ロシアはアブハジアと南オセチアの両地域の独立を承認し、現在も大きな軍事的存在感を示している。(c)AFP