【8月7日 AFP】ノルウェーの極地探検家ロアール・アムンゼン(Roald Amundsen)が使用した船が6日、北極点(North Pole)周辺での探検のために出発してから100年を経て、ようやく同国に帰還した。

 極地探検で使用された「モード(Maud)」号は、1930年にカナダの北極海で沈没。その後85年の時を経て、貴重な船体が2016年に引き上げられた。

 バージ船に載せられ、6月末にデンマーク自治領のグリーンランドを出発したモード号は、えい航されながら北大西洋を横断。今月6日朝にノルウェー西部の港湾都市ベルゲン(Bergen)に到着した。

 モード号のノルウェー帰還事業に携わった責任者はAFPに対し、「旅は長かったが、うまくいった」と述べた。

 ノルウェー人起業家ら3人による資金提供を受け、モード号は首都オスロ近郊に位置するアスケー(Asker)で展示されることになる。(c)AFP