【8月13日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)は12日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン) が6-2、7-6(7-4)でステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を下し、今季5勝目(通算80勝目)を飾った。

 この日が誕生日だったチチパスとの一戦を1時間40分で制したナダルにとっては、これがマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)通算33個目のタイトルとなった。また、今シーズンの勝利数を40に伸ばした32歳は、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)出場一番乗りを決めている。

 カナダのトロントとモントリオールで1年ごと交互に開催される同大会で4度目の栄冠に輝いたナダルは試合後「トロントで最後にプレーしてから約10年が経った。ずっと恋しかったし、もっと来られるようにしたい。このトロフィーは大きな意味を持つんだ」と喜んだ。

 また、表彰式では多くの地元ファンがギリシャ国旗を振り、新たなヒーローの誕生日を祝う中、ナダルも「ステファノス、誕生日おめでとう」「君は本当に良いプレーをした。素晴らしい未来が待っているよ」と祝福した。

 終盤の反撃も及ばず、20歳の誕生日で敗れてしまったチチパスだが、今週はトップ10の選手を4人連続で破って決勝に進出するなど、テニス人生で最高の一週間を送った。「信じられない一週間になった。マスターズ1000の決勝でプレーするのは初めてだったから、このトロフィーには本当に大きな価値がある」

 2005年、2008年、2013年に続くロジャーズ・カップでのタイトルを手にしたナダルは、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)へ向けた最後の前哨戦として、今週から米シンシナティ(Cincinnati)で行われるウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)に臨む。(c)AFP