【8月7日 AFP】米シカゴで先週末から週明けにかけて銃撃事件が相次ぎ、12人が死亡、数十人が負傷した。警察によると3日から5日の間に計66人が被弾したという。

 警察は銃撃のほとんどがギャングによるものとみている。シカゴ西部・南部の最貧困地区やマイノリティーが多く暮らす地域の一部ではギャングの活動が活発化している。

 米紙シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)によると7時間で40人が撃たれた時間帯もあり、ギャングのメンバーとみられる者のみならず、居合わせた一般人も被害に遭った。

 また、警察によると屋外に集まっていたいくつかの集団に向けて実行犯らが無差別に乱射する事件もあったという。

 事件を受け警察は46人を逮捕し、銃器60丁を押収。ラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)市長は犯人につながる情報提供を住民に求めた。また、シカゴ警察のエディ・ジョンソン(Eddie Johnson)署長は「市として、そして地域としても私たちはもっと良くすることができる」と呼び掛けた。

 シカゴの今年の殺人事件の件数は全米トップの320件超となっており、ニューヨークとロサンゼルスの二大都市をはるかにしのいでいる。(c)AFP