【8月7日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は6日、米政府が新たな核交渉の呼び掛けと同時に厳しい制裁を再開するのは「筋が通らない」行為であり、「心理戦」展開の試みだとの見方を示した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は今年5月、2015年のイラン核合意からの離脱を表明。米国は7日、イランに対する大規模な制裁を再開する予定だが、トランプ大統領は声明で「弾道ミサイル計画やテロ支援など、イラン政権の悪意あるあらゆる活動に対処した、より包括的な合意を締結する用意が今でもある」と述べていた。

 ロウハニ大統領は国営テレビのインタビューで、トランプ氏の提案に初めて触れ、「相手を刃物で刺してから交渉をしたいと言うのなら、最初にすべきは刃物を抜くことだ」と指摘。米国がイランに「心理戦を仕掛けようとしている」と述べ、「制裁を伴う交渉など筋が通らない」と語った。(c)AFP/Eric Randolph with Thomas Watkins in Washington