【8月‎6日 AFP】米カリフォルニア州で猛威を振るっている山火事「カー火災(Carr Fire)」で、停電復旧作業に当たっていた電気工事士の男性の死亡が新たに確認され、死者数は8人になった。当局が5日、発表した。州史上6番目となる壊滅的被害をもたらしている山火事は、今も延焼を続けている。

 電力会社パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(PG&E)は5日、シャスタ郡(Shasta County)で停電復旧作業中だった作業員1人が死亡したことを確認した。

 サンフランシスコの北方約322キロで先月23日に発生したカー火災では、これまでに6万2534ヘクタールが焼失。住宅約1000棟を含む建物1600棟以上が被災し、山火事が多発するカリフォルニア州でも史上6番目の被害規模となっている。

 当局によると出火原因は、乾燥して山火事が起きやすくなっていたところに「故障した車」から出た火花が引火したことだという。消防隊員4200人以上が消火活動にあたっているが、鎮火率は41%にとどまっている。

 カリフォルニア州では他にも数か所で山火事が発生していて、数千人が避難を余儀なくされている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、ツイッター(Twitter)への投稿で「カリフォルニアの山火事は、劣悪な環境法令のせいで拡大し、これほどまでに状況が悪化している。大量の水をすぐにでも適切に活用できるようにしていないからだ」と非難したが、避難者や犠牲者については言及しなかった。(c)AFP