【8月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、関税措置をめぐって中国など他国との貿易関係で緊張が高まる中、関税措置は「予想よりはるかに好調に機能している」と自身の貿易政策を自賛した。

 トランプ氏は「関税は米国の鉄鋼産業に非常に有益な影響をもたらしている。米国中で次々と工場が新設され、鉄工所では作業員たちが再び仕事に励み、莫大なドルが国庫に流れ込んでいる」とツイッター(Twitter)に投稿。「関税によって米国は今よりもはるかに裕福な国家となるだろう。賛同しないのはばか者だけだ」と豪語した。中国についても「米国との競争で初めて我々より劣った状況にある」などと、ツイートした。

 トランプ氏のツイートに先立ち、米中は再び貿易戦争激化の局面を迎えている。トランプ氏は先週、2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げることを検討するよう米通商代表部(USTR)に指示。これに対し中国は報復措置として、米国からの輸入品600億ドル(約6兆7000億円)相当に新たな関税を課す用意があると警告した。

 米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー(Larry Kudlow)委員長は中国側の警告を「弱々しい反応」とはねつけたが、王毅(Wang Yi)外相は4日、対米報復関税は「完全に正当で必要な措置だ」と反論し、「中国経済が好調かそうでないかは、国際社会全体が見て明々白々だ」と付け加えた。(c)AFP