【8月5日 AFP】サウジアラビアは4日、紅海(Red Sea)とアデン湾(Gulf of Aden)を結ぶバブエルマンデブ海峡(Bab-el-Mandeb Strait)での石油輸送を再開したと表明した。サウジは26日、イエメンの沖合で同国反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」から攻撃されたとし、同海峡を通過する石油輸送を停止していた。

 国営サウジ通信(SPA)によると、サウジのハリド・ファリハ(Khaled al-Falih)エネルギー産業鉱物資源相は、輸送再開の決定に先立ち、同国主導の連合軍が「この海峡および紅海における航行の安全を確保する」ための措置を講じたと述べた。

 バブエルマンデブ海峡は極めて重要な海上輸送路で、アラビア半島(Arabian Peninsula)とアフリカの角(Horn of Africa)の間を通り、紅海とアデン湾を結ぶ。

 サウジは26日、同国の海運会社バリ(Bahri)が運航する石油タンカー2隻が攻撃されたことを受け、同海峡を通過する石油輸送を一時停止したと表明。この攻撃でタンカー1隻が軽度の損傷を受けたとした。

 サウジ主導の連合軍はイエメンにおける政府とフーシ派との戦いで、政府側を支援している。(c)AFP