【8月4日 AFP】北朝鮮は2日、「かつてない」熱波により農業に重大な影響が出ているとして、干ばつのような状況による食料生産の阻害を防ぐため、国民に対して「闘争への参加」を呼び掛けた。

 朝鮮半島はここ数週間、熱波に見舞われており、北朝鮮の首都平壌では1日、37.8度を記録。国営テレビは「経済に打撃を与えている」と警鐘を鳴らしたが、被害規模について詳細な報道はなかった。

 朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」は2日付の社説で、農業部門へのさらなる被害を食い止めることが「極めて重要で喫緊の課題」だと指摘。

 「全国各地の農業地帯から、極端な高気温と干ばつのため、コメやトウモロコシなどの作物に被害が出ているとの報告が上がっている」と述べ、「今年の高気温はかつてない自然災害だが、克服できない困難ではない」と付け加えた。(c)AFP