【8月3日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2018)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、 大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は第9シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に7-6(7-1)、6-3で勝利し、準々決勝に進出した。次戦は4強入りをかけて第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 錦織は試合後、ズベレフ戦へ向けて「ベースラインからのポイントが多くなるだろう」と話し、「粘ってポイントを取る必要があるし、よりアグレッシブにプレーし、ボールを打ち分けなければならない」と続けた。

 昨年大会覇者のズベレフは同日、実の兄で第15シードのミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)に6-3、7-5で勝利。幼少期はほとんど9歳年上の兄に勝てなかったというが、この日はATPの大会では初となる兄弟対決を制した。

 ズベレフは「僕たちにとって素晴らしい時間だった。うれしかったし、この瞬間を楽しんだ。お互いにベストに近いプレーをした。信じられないよ」とコメントし、「また兄弟対決ができることを願っているよ。大きな大会の終盤のラウンドだといいね。いつか決勝でも対戦したい」と続けた。

 一方、敗れた兄のミーシャは試合開始前、家族の夢がかなったことで泣きそうになったという。ミーシャは「ベンチに戻るとき、涙をこらえなければならなかった」と述べ、「きょうは非常に大切な一日であり、非常に大きな試合だった。私にとってはとても感動的なものだった。本当に素晴らしい一日だった」と心境を明かした。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇る元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)はマリウス・コピル(Marius Copil、ルーマニア)に6-7(5-7)、6-3、7-6(7-4)で競り勝ち、こちらもベスト8入りを果たしている。

 2回戦に登場した第2シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)は、ワイルドカード(主催者推薦)のノア・ルビン(Noah Rubin、米国)に4-6、6-7(6-8)で敗れた。しかしルビンは、直後に行われた3回戦で第16シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に屈し、大会から姿を消している。

 女子シングルスでは右脚の負傷に苦しんだ第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)が、ノーシードのマグダ・リネッテ(Magda Linette、ポーランド)に2-6、6-3、3-6で敗れた。大坂は試合後、けがについて「試合中は少し悩まされたけど、深刻なものではない。しっかりと準備をして、また健康体を取り戻したい」と話している。(c)AFP