元警官、父ブッシュ元大統領の担当医を銃殺 母が手術中に死んだ恨みか
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【8月3日 AFP】ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領の治療を担当したこともあるテキサス州の著名な医師が殺害され、同州警察が容疑者の行方を追っている。動機は20年以上にわたるこの医師への怨恨(えんこん)とみられている。
心臓専門医のマーク・ハウスクネクト(Mark Hausknecht)氏(65)は7月20日朝、自転車で職場に向かっていたところを銃で撃たれて殺害された。ハウスクネクト氏はヒューストン・メソジスト病院(Houston Methodist Hospital)に勤務しており、2000年にはブッシュ元大統領の治療に当たったこともある。
ヒューストン警察は1日、元警察官のジョゼフ・ジェームズ・パパス(Joseph James Pappas)容疑者(62)の行方を追っていると発表。容疑者の母親が20年以上前にハウスクネクト氏が執刀した手術中に死亡したことが犯行の動機とみられると明らかにした。
米NBCニュース(NBC News)によると、パパス容疑者は1983年から警察官として働き、2013年に予備警察官として退職した。パパス容疑者は武装しているとみられ、危険視されている。ヒューストン警察本部長によると、容疑者は知人宛に自殺をほのめかすメールを送っていたという。
防犯カメラの映像によるとパパス容疑者は事件当日、自転車でハウスクネクト氏を追走し、追い抜きざまに振り向いて2回発砲したという。
ハウスクネクト氏の訃報を受け、ブッシュ元大統領は声明を発表。米メディアによると、元大統領は同氏を「素晴らしい心臓医で、善人だった」と評し「彼の優秀で思いやりのある治療への感謝を忘れない」と述べた。(c)AFP