フィジーで信者400人を監禁暴行、韓国カルト指導者を逮捕
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【8月2日 AFP】韓国の警察当局は1日、南太平洋の島国フィジーで信者約400人を監禁し、儀式と称して暴行していたとされるカルト教団の韓国人指導者を逮捕したと発表した。
終末論を説く「グレースロード教会(Grace Road Church)」の創始者シン・オクジュ(Shin Ok-ju)牧師は今週、他3人の教団指導者とともに、ソウルの仁川国際空港(Incheon International Airport)に到着したところを逮捕された。暴力で信者らにフィジー滞在を強要した疑いがもたれている。
シン容疑者は2014年、フィジーに移住すれば迫りくる自然災害から身を守れると信者らに信じ込ませた。しかし信者たちは、現地に到着してすぐパスポートを没収され、悪霊を払うとの名目で殴打されたり野蛮な儀式を受けさせられたりしたという。
教団の農場から脱出してきた数人の信者は、教会から逃げようとした信者たちが公開処刑で激しい暴行にさらされたとメディアに語っている。韓国のテレビ番組に出演した元信者らは、「息子が父親を100~200回殴った」「600回以上も殴打され、帰宅後に死んだ男性信者がいる」などと証言した。
人口の約半分がキリスト教徒の韓国では、複数のキリスト教系のカルト教団が急速に勢力を伸ばしている。検察当局によれば、5月にもソウルで救世主を自称するカルト指導者が、女性信者少なくとも7人をレイプした容疑で逮捕されたばかり。(c)AFP