【8月2日 AFP】白血病との長年の闘いに終止符を打ち、緩和医療を受けることを決断した男子ゴルフのジャロッド・ライル(Jarrod Lyle、オーストラリア)が2日、メッセージを公表し、友人やファンから殺到した支援の声に深い感謝の気持ちを表明した。

 現在36歳のライルは17歳の時に急性骨髄性白血病を発症するも克服し、米PGAツアーに出場するなどプロゴルファーとして活躍してきた。しかし、2012年に再発が判明。闘病の末、2013年11月にオーストラリアン・マスターズ(Australian Masters)で復帰を果たしたものの、数か月前から健康状態が悪化していた。

 3回目の白血病再発を機にライルは今週、緩和医療を開始。この決断に世界中から温かいメッセージが殺到し、ファンやゴルファーたちに加え、俳優のドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)さんも応援のコメントを発表していた。

 同じオーストラリア出身のゴルフ界のレジェンド、グレッグ・ノーマン(Greg Norman)も2日、ツイッター(Twitter)に「完全に打ちひしがれている」と投稿。また「ジャロッド、君は夫人やかわいい娘たち、オーストラリアの人々、そしてゴルフ界に強さと勇気の手本を示してきた」「君がいなくなったら世界は物足りなくなるだろう。友よ、幸運を祈る」とメッセージを寄せた。

 ライルは2日、オーストラリアゴルフ協会(Golf Australia)のポッドキャスト「インサイド・ザ・ロープス(Inside The Ropes)」を通じて動画メッセージを発表し、荒い息の下で「自分は世界一ラッキーなゴルファーだと思う。こんなに大勢の人たちが僕と僕の闘いに関心を持ってくれたから」と語った。

 そして「世界中の友人たち、観客の皆さんからゴルフ仲間、マーシャルたち」に謝意を表明し、「皆さんを置いていくのはつらいが、僕が皆さんを愛していること、僕の闘いの全てはもう一度ゴルフをするためだったことは分かってもらえると思う」と語った。(c)AFP