イングランドが2030年W杯の招致検討、共催の可能性も
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【8月2日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は1日、2030年W杯(2030 World Cup)の開催地に立候補することを検討していると明かした。実現すれば、同大会招致に名乗りを上げた唯一の欧州の国となる。
世界を席巻するプレミアリーグが行われているイングランドは、自国開催となった1966年のW杯で一度だけ優勝しているが、2006年大会(2006 World Cup)と2018年大会(2018 World Cup)では招致に失敗している。
FAのグレッグ・クラーク(Greg Clarke)会長は「FAの理事会は先月、2030年W杯の招致に関して、イングランドが欧州サッカー連盟(UEFA)からの候補になる可能性があるかについて検討する調査を実施することで合意した」と発表し、「この調査は新シーズン中に行われ、2019年までいかなる決定も下されない」と続けた。
2018年大会の招致では1回目の投票で落選したイングランドだが、FAは国際サッカー連盟(FIFA)による開催国決定のプロセスを以前よりも信頼しており、これまでも再立候補の意思を公にしていた。
米国、カナダ、メキシコの共催となる2026年のW杯(2026 World Cup)では出場チーム数が32か国から48か国に拡大し、試合数も80試合に増える。この変革により、W杯を単独開催するには規模が大きすぎる可能性があることをFIFAは示唆しており、英国からの立候補も実質的にはイングランドが主導する形での共同招致になるだろうという臆測を呼んでいた。
現時点でFAは、北アイルランドやスコットランド、ウェールズとの共同招致を検討しているかについては肯定も否定もしていないが、選択肢として検討していることを正式に認めている。(c)AFP