セクハラ男から殴られた仏女性、被害体験共有サイト設立
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【8月1日 AFP】フランス・パリのカフェ前で、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の加害者から顔面を殴られる様子を捉えた衝撃的な映像をフェイスブック(Facebook)に投稿した女子学生が1日、嫌がらせの被害者が経験談を共有できるウェブサイトを立ち上げた。
被害に遭ったマリー・ラゲール(Marie Laguerre)さん(22)はAFPに対し、立ち上げたサイト「Nous Toutes Harcelement(われわれは皆嫌がらせを受けている)」について、「道端や職場、プライベート」での被害の報告を集めることが目的と説明した。投稿は「匿名で、(被害者の)女性が自由に語ることができる」としている。
ラゲールさんの先週のフェイスブック投稿によると、帰宅途中に男からみだらな言葉をかけられたラゲールさんは、男にやめるように言ってその場を去ろうとした。
男はいったん反対方向に歩いていったが、カフェが提供した監視カメラの映像によると、その後、カフェのテーブルにあった灰皿をつかんでラゲールさんに向けて投げつけ、さらにラゲールさんに近づいて顔面を殴りつけた。
ラゲールさんは警察に被害届を出すとともに、動画を投稿し、「私たちはもう黙っているわけにはいかない」と書き込んでいた。
以来、ラゲールさんの元には世界中から、女性が自身の体験を共有するメッセージや、男性からの励ましの言葉が届いている。
ラゲールさんはこれまで国内外のメディアに自身の出来事を語ってきたが、注目を浴びたことを利用し「メッセージを伝え、状況を改善」しようと決意。AFPの取材に対し、こうした嫌がらせは世界的な問題だと語った。(c)AFP