米国、トルコ法相と内相に制裁 米牧師拘束で
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【8月2日 AFP】米財務省は1日、米国人牧師のアンドルー・ブランソン(Andrew Brunson)氏がトルコ当局によりテロ関連の罪で起訴された問題を受け、トルコのアブドゥルハミット・ギュル(Abdulhamit Gul)法相とスレイマン・ソイル(Suleyman Soylu)内相に制裁を科すと発表した。
トルコのエーゲ海(Aegean Sea)沿岸都市イズミル(Izmir)にあるプロテスタント教会の牧師であるブランソン氏は、同国で2016年に起きたクーデター未遂後、同国政府がテロ組織とみなす「クルド労働者党(PKK)」と在米のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師支持派の運動のために活動したとして、身柄を拘束された。
ブランソン氏は2年近く収監された後、先週に自宅軟禁に移された。同氏の拘束は、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国同士である米国とトルコの間での外交摩擦の中心的問題となっている。
スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官は声明で「ブランソン牧師に対するトルコ当局の不当な拘束と引き続く起訴は、断じて受け入れられない」と表明。制裁措置はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が先週に予告していた。
制裁により、両閣僚は米国内に保有する資産を凍結され、米国人は両者との取引を禁じられる。トランプ政権は、両閣僚はブランソン牧師の逮捕と収監を監督しており、「トルコの重大な人権侵害」の先頭に立っていると非難した。(c)AFP