フィールズ賞、授与直後にメダル盗難 リオでクルド人教授被害
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【8月2日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロで1日、「数学のノーベル賞」と称されるフィールズ賞(Fields Medal)授賞式の直後、受賞者の一人となったクルド難民数学者の金メダルが盗まれたことが、主催団体の発表で明らかになった。
盗難被害に遭ったのは英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)教授のコーチェル・ビルカー(Caucher Birkar)氏(40)。フィールズ賞は国際数学連合(IMU)が4年に1度、2〜4人に授与しているもので、今回はビルカー氏を含む4人が受賞。犯罪の多発に苦しむリオでの授賞式開催は、中南米の都市として初めてだった。
ブラジルのグロボテレビ(Globo TV)によると、ビルカー氏はメダルと財布、電話の入ったブリーフケースを会場内のテーブルの上に置いていたが、ブリーフケースがなくなっていることに気づき、警備員に知らせた。ブリーフケースはその後見つかったが、メダルと財布がなくなっていたという。IMUによると、メダルは直径6.35センチの14金製。(c)AFP