アフガン北部でIS戦闘員が大量投降、当局はISの「時代に幕」と評す
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【8月1日 AFP】アフガニスタン北部で1日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員150人超が投降した。同国当局が発表した。この動きについて当局と旧支配勢力タリバン(Taliban)は、同国北部でISが終わりを迎えたと評している。
降伏とみられる今回の動きに先立ち、同国北部ジョズジャン(Jowzjan)州では、数週間にわたってISはタリバン(Taliban)と激しい戦闘を繰り広げていた。またアフガニスタン軍は、ISの根拠地だった東部ナンガルハル(Nangarhar)州で、主にISによる攻撃が相次いだ州都ジャララバード(Jalalabad)を治下に置いた。
同国北部に展開するアフガニスタン軍第209部隊の報道官はAFPに対し、「戦闘員らの投降は過去にもあったが、今回はダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)の戦闘員150人以上と共に、指導者らとその副官が同時に投降したという点でより重要だ」と話した。
報道官によれば、女性や子ども30人も当局に投降。報道官は「これをもって同国北部でのダーイシュの時代に幕が下りることになる」と述べた。
アフガニスタンのISは比較的小規模な勢力ながら、主に東部のナンガルハル(Nangarhar)州、さらに最近ではジョズジャン州で強烈な存在感を放っている。(c)AFP