【8月1日 AFP】ベルギー東部ベルビエ(Verviers)で男性が誰もいないサッカー場で手りゅう弾を爆発させて死亡した。自殺だったとみられる。検察当局が声明で明らかにした。

 報道によれば、事件は先月31日の午前8時半(日本時間同日午後3時半)頃に発生。男性は爆発物を装着したベルトを使用したという。

 検察当局は検視の結果、男性の死因は手りゅう弾の爆発によるものと分かり、現場には手りゅう弾のピンや破片が散乱していたとしている。

 また事件の目撃者は、ピッチの中心に向かって歩いていた男性が自爆したと警察に話しているという。

 65歳だというこの男性は、すぐに身元が特定され、名前は公表されていないものの、地元で暮らす退役軍人だったことが明らかになっている。男性の自宅からは遺書とみられるものが見つかったが、爆発物は見つからなかった。

 テロ事件を担当する連邦検察当局は今回の事件を取り扱っていないことがAFPの取材で明らかになっており、警察はテロの可能性はないとみているとみられる。(c)AFP