【7月31日 AFP】ジンバブエ大統領選の投票から一夜明けた31日、最大野党・民主変革運動(MDC)のネルソン・チャミサ(Nelson Chamisa)議長は、同党が投票所1万か所から集めた情報によると自身が「圧勝している」と述べた。

 チャミサ氏はツイッター(Twitter)に、「圧勝している…われわれは非常に良くやった」「次(の政権)をつくる準備はできている」と投稿した。

 長く政権の座にあったロバート・ムガベ(Robert Mugabe)前大統領が昨年失脚した後としては初の歴史的な選挙で、投票率も高かった。立候補者も記録的な多さとなったが、与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)でムガベ前大統領の右腕だったエマーソン・ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領とMDCのチャミサ議長の事実上の一騎打ちとなった。

 選挙管理当局によれば多くの投票所で有権者が列をつくり、30日夕方の投票締め切り1時間前の推定投票率は約75%だった。30日夜に首都ハラレで記者会見したジンバブエ選挙委員会(ZEC)のプリシラ・チグンバ(Priscilla Chigumba)委員長は、「高い投票率は有権者教育と広報が十分だったことを示している」との見方を示した。

 今回は、長年受け入れを拒否されてきた欧州連合(EU)の選挙監視団も派遣された。監視団は、投票率は高いようだが選挙過程に「不十分な点」があった恐れもあると警告した。(c)AFP