トランプ氏、イラン指導部と「いつでも会う」 態度軟化?
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【7月31日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は30日、緊張が高まっているイランとの関係をめぐり、ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領らイラン指導部と前提条件なしで「いつでも」会うと表明した。トランプ氏はロウハニ師と激しい言葉の応酬を繰り広げていたが、一転融和的な姿勢を見せた。
トランプ氏はホワイトハウス(White House)で開いたイタリアのジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相との共同記者会見で、「もしイランが会いたいのなら、私はいつでも会う。彼らの用意ができているのかは分からない」と述べた。「前提条件はない」とも付け加えた。
さらに「彼らが望むときにいつでも会う。(中略)彼らにとってもわれわれにとっても、世界にとっても良いことだ」とも語った。
トランプ氏の「前提条件はない」という言葉に関してマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、会談が実現するにはイラン側に「自国民の扱い方を根本的に改める決意を示す」「悪意のある行動を抑制する」「核拡散防止で実効性のある核合意を結ぶ価値があるという点に同意する」という3つの行動が必要になると自らの解釈を示した。
ロウハニ師は22日、米国に対し「ライオンの尻尾をもてあそぶな」「イランとの戦争はあらゆる戦争を引き起こす」などと発言。これを受けてトランプ氏は「二度と米国を脅すな。さもないと過去の歴史を通じてほとんどないような報いを受ける」とツイッター(Twitter)で強く警告していた。(c)AFP/Andrew BEATTY