【7月31日 AFP】中央アジアのタジキスタンで29日、サイクリング中だった欧米人観光客の一行が武装集団の襲撃を受け、うち4人が死亡した。事件は当初、ひき逃げとされていたが、翌30日にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 現場は、首都ドゥシャンベの南方約100キロに位置するダンガラ(Danghara)にある人気のサイクリングルート。一行は車にはねられた上に刃物などで襲われ、米国人2人、スイス人1人、オランダ人1人が死亡した。

 ラマゾン・ラヒムゾダ(Ramazon Rahimzoda)内相は、「(容疑者らは)刃物や銃器を所持していた」と述べ、さらにスイス人1人とオランダ人1人が負傷して病院に搬送されたと明かした。一行のうちフランス人1人がけがを免れ、警察の事情聴取を受けているという。警察当局によると、襲撃に関与したとされる5人が警察によって殺害され、少なくとも4人が身柄を拘束された。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、ISは30日、同組織の「兵士らの分派」が「十字軍連合諸国の市民ら」に対する攻撃を実行したと主張する声明を出した。(c)AFP