【7月31日 AFP】パキスタンで25日に行われた国民議会(下院)総選挙で第1党となった、クリケットの元スター選手イムラン・カーン(Imran Khan)党首率いるパキスタン正義運動(PTI)は30日、連立交渉の末、多数派政権を樹立できるだけの議席数を下院で確保したと発表した。

 PTIの広報担当者はイスラマバードで報道陣に対し、他党からの支持や、少数派や女性のために確保されている議席を獲得したことで、計168議席を確保して「楽に」政府を樹立できる状況が整ったと説明。さらに、今後数日間の交渉でさらなる無所属議員らを取り込める見込みだと述べた。

 一方、元与党のイスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)やパキスタン人民党(PPP)を含む3大政党は同日、大野党連合を結成すると表明した。

 比較的経験の浅い政党であるPTIは、危機的状況に陥りつつある経済や、国境付近での治安問題といった課題に取り組むこととなり、首相に就任する見通しのカーン氏は難しいかじ取りを迫られることになる。(c)AFP