モウ監督、チームの補強に不満「獲得できるのは5人中1人だけ」
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【7月30日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)でリバプール(Liverpool FC)に1-4で敗れたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は29日、移籍市場におけるチームの消極性について力説した。
モウリーニョ監督は今年の早い時期に5人の選手の名前が書かれた補強候補のリストを首脳陣に送っていたが、イングランド・プレミアリーグの新シーズン開幕までにユナイテッドはそのうち1人の選手しか補強することができないだろうと述べた。
戦力補強の失敗とW杯ロシア大会(2018 World Cup)によってトップチームの主力選手を何人か欠いたことにより、モウリーニョ監督は今回の米国ツアーで起用経験がほとんどない何人かの若手選手を使わざるを得ない状況に置かれている。
28日、ユナイテッドはミシガン州のアナーバー(Ann Arbor)で行われた親善試合でユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督が率いるリバプールに大敗。このプレシーズンツアーの期間中、だんだんと悲観的になりつつあるモウリーニョ監督はフラストレーションをためているような雰囲気を放ち、移籍市場においてユナイテッドが抱えている消極性についてコメントした。
モウリーニョ監督は「選手をあと2人補強したい」としながらも、「2人の補強は実現しないと考えている。1人なら獲得可能だと思う。数か月前、私は補強候補のリストに5人の選手の名前を書いてクラブに提出した。その中から1人を獲得できるかどうか見てみよう。可能であれば、クラブは補強するはずだ」と続けた。
「もしできないのであれば、補強はできない。獲得できればいいね。もしできないのなら、われわれは全力で戦って必死にプレーし続け、いま抱えている選手を信じることになる」
またモウリーニョ監督は、フィラデルフィアで手術を行ったセルビア代表のネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)がシーズンの初めを欠場することになると明かし、ユナイテッドが抱える問題はさらに複雑化した。
「マティッチはけがをした状態でW杯から戻ってきた。W杯後の休暇期間は、その問題を解決するには十分なものではなかった。彼は世界でもトップの専門家による治療を受けるためフィラデルフィアに飛び、これ以上時間を失わないためすぐに手術を行った」 (c)AFP