アイスランドがミンククジラ漁から撤退、捕獲数の激減で
このニュースをシェア
【7月28日 AFP】国際動物福祉基金(IFAW)は27日、アイスランドがミンククジラ漁から撤退したと明らかにした。捕獲頭数の激減で収益が落ち込み、地元の捕鯨会社が閉鎖に追い込まれたためだ。
アイスランドのミンククジラ捕獲枠は262頭だが、6月の捕獲数は6頭、通常なら捕獲数が最大となる7月は1頭も捕れず、今期はアイスランドが2003年に捕鯨を再開して以来、最も捕獲数の少ないシーズンとなった。昨年の捕鯨シーズンの捕獲数は17頭、2016年は46頭だった。
アイスランドの捕鯨会社「IP-Utgerd」のグンナル・ヨンソン(Gunnar Jonsson)社長もAFPに対し、同社が専門とするミンククジラ漁からの撤退を認めた。
ヨンソン社長はアイスランド紙「モルゲンブラディット(Morgunbladid)」に、「クジラを追ってこれまでより遠方まで船を出さなければならなくなった。それにはより多くの人員が必要となり、コスト負担が大きい」と語っている。(c)AFP