イラク航空、飛行中の機内で操縦士がけんか 原因は機内食
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【7月28日 AFP】乗客157人と乗務員を乗せてイランのマシャド(Mashhad)からイラクの首都バグダッドへ向かっていたイラク航空(Iraqi Airways)の機内で、操縦士と副操縦士が小競り合いをしていたことが明らかになり、イラク航空は2人を停職処分とした。けんかの原因は機内食だったという。
AFPが確認したイラク航空管理部門宛ての副操縦士の書簡によると、副操縦士が乗務員に機内食を持ってきてもらったところ、操縦士が自分の許可を得ていないからだめだと怒りだしたことから激しい口論となった。操縦士は自分の機内食を食べ終えた後も副操縦士を叩いたり暴言を吐いたりしたため、警備員が介入する事態となったという。
その後、2人は無事に機体をバグダッドに着陸させたが、けんかは着陸後も続き、操縦士は再び副操縦士を殴ったり罵倒したりしたことから副操縦士も「自己防衛」のために暴言で応戦したという。
イラク航空は、問題の操縦士と副操縦士は現在、停職処分中だとした上で、2人とも生涯操縦禁止といった「最も重い処分は免れないだろう」と述べた。
この件で操縦士側の説明は確認できていない。また、小競り合いが発生した正確な時間等の詳細もイラク航空は公表していない。(c)AFP