妊娠中のイルカ射殺、犯人に関する情報提供者に報奨金 米国
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【7月28日 AFP】妊娠中に射殺されたイルカが米国のメキシコ湾(Gulf of Mexico)沿岸で見つかったことを受けて、犯人に関する情報の提供者に最高1万1500ドル(約128万円)の報奨金が支払われると、米海洋大気局(NOAA)が明らかにした。
NOAAによるとミシシッピ州ウェーブランド(Waveland)の海岸で今年4月30日にイルカの死骸が見つかった。解剖したところ銃で撃たれて死んだことが分かり、動物愛護団体「全米人道協会(Humane Society of the United States、HSUS)」などの団体が犯人につながる情報を得ようと、報奨金の資金を集めた。
NOAAによれば近年メキシコ湾のイルカが襲われる事件は増えており、2002年以降に銃または矢で殺され海岸に打ち上げられたイルカは少なくとも24頭に上る。野性のイルカに害を与えることは1972年に成立した海産哺乳動物保護法(Marine Mammal Protection Act)で禁止されている。有罪になった場合は罰金10万ドル(約1100万円)と禁錮1年が科される可能性がある。(c)AFP