【7月28日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、元所属選手のエリック・アビダル(Eric Abidal)氏のために移植用の肝臓を不正取引で入手したとの疑惑が広がる中、肝臓を提供した同氏のいとこが、クラブ側から「一銭たりとももらっていない」と語った。

 2012年4月に肝臓を提供したアビダル氏のいとこ、ジェラール・アルマン(Gerard Armand)氏は仏紙ラ・デペッシュ・デュ・ミディ(La Depeche du Midi)に対し、「何もない。一銭もだ。戸惑うこともない。親族を助けるために臓器を提供しただけだ。考えることもなかった」とコメントしている。

「どんな質問にも答える。隠すことは何もない」

 スペインのデジタル紙エル・コンフィデンシアル(El Confidencial)は今月初旬、バルセロナがアビダル氏の肝臓を不正に入手していたとサンドロ・ロセイ(Sandro Rosell)元会長が主張する電話の盗聴内容を報じていた。

 その後、臓器提供の監視を行っているスペインの保健省は、移植が「法律と臨床診療実施の基準に沿って実施された」と発表したものの、今週に入り同国検察がこの件について再捜査を求めている。(c)AFP