北朝鮮返還の遺骨、一部は豪仏兵の可能性も 米国防長官
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【7月28日 AFP】ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は27日、北朝鮮が同日米国に返還した50人以上の兵士の遺骨の一部が朝鮮戦争を米軍と共に戦ったオーストラリア兵やフランス兵のものである可能性もあり、それが確認されればそれぞれの祖国に返還すると述べた。
遺骨は、先月ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が合意した内容に沿って、北朝鮮の港湾都市・元山(Wonsan)から韓国の烏山空軍基地(Osan Air Base)に運ばれた。
遺骨は確実に米兵のものなのかと質問されたマティス国防長官は、それを確認するため遺骨を調べると述べた。まず韓国で遺骨に異常な点がないか調べ、その後、分析施設があるハワイで法医学的分析を行うという。正式な遺骨返還式典は8月1日にハワイで行われ、マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領も出席する予定。
米国防総省によると、遺骨の分析には数か月かかる見込み。北朝鮮はかつて外国人の遺骨を偽装して交渉の取引材料にしたことがあり、主に日本から批判された経緯がある。(c)AFP