【7月28日 CNS】中国消費者協会(China Consumers Association)は23日、全国の消費者組合が消費者から受け付けた2018年上半期のクレーム状況分析を発表した。

 統計によると、今年上半期に消費者から寄せられた苦情の受理件数は35万4588件で、このうち解決したのは26万2395件で、解決率は74%だった。

 商品に対して寄せられた苦情は2018年15万8643件で、前年同期比16.7%の増加。全体の44.7%を占めたが、昨年と比べ2.8%減とやや減少した。サービスに対する苦情は18万3334件で、前年同期比13.7%増。全体の51.7%を占め、前年比で5%増えた。

 消費者の信用回復のために投じられた費用は、3億6295万元(約59億円)。企業側の詐欺行為が原因の倍額支払いの申し立ては1495件、倍額支払額は756万元(約1億2000万円)だった。

 また、全国の消費者協会のさまざまな支援によって消費者が提訴した案件は433件で、消費者の来訪や問合せなど協会が対応したのはのべ53万人に上った。

 苦情で多かったのは、アフターサービス(28.5%)、品質問題(24.6%)、契約上の問題(20.5%)で、苦情全体の7割以上を占める。

 商品別では、家庭用電子機器、日用品、乗り物、服飾・靴類と住宅関連などのクレームが上位を占めた。サービス分野では、販売、インターネット、通信、住居の付帯工事、物流などに対する苦情が上位を占めた。(c)CNS/JCM/AFPBB News